【第8回】テクニカル分析 vs ファンダメンタル分析どちらが有利?

はじめに

こんにちは、coffeeka管理人です。
人生100年時代、働ける期間よりも働けない期間のほうが長くなりそうな未来が予想されますね。将来のために、自分が動かなくてもお金が働いてくれる仕組みの一つとして「投資」があると思います。

ですが実際に投資を始めてみよう!と思っても、難しい横文字や専門用語が多くて最初から挫折してしまったことはありませんか?
積ん読にして、まったく読まずに忘れられた本は数知れず。
どんなに簡単だと言われていても、文字をなめるばかりで全く頭に入ってきませんでした。
私には投資が向いていない…と思っていたのですが、そんな私でも利益が出る投資ができるようになりました!
その経験と知識を書き留めておこうと始めたブログです。

投資には様々な分析方法があります。
大別して「テクニカル分析」と「ファンダメンタル分析」が挙げられることが多いので、こちらを解説していきます!
とはいえ個人的には直感での購入が一番利益が上がる印象があり、下手に分析しすぎると買えない気がしています。
ご利用は計画的に。

テクニカル分析とは?ファンダメンタル分析とは?
テクニカル分析とは

テクニカル分析は、株価チャートや取引量など、過去のデータをもとに将来の価格変動を予測する手法です。
パターンやトレンドを見つけ出し、売買のタイミングを判断します。

そのテクニカル分析、実は日本発祥なんです!
特に、「酒田五法」と呼ばれる手法を開発した本間宗久が、米相場の価格変動をパターン化し、未来の値動きを予測するためのチャート分析を始めたといわれています。そのチャート分析手法が、「ローソク足チャート」の基礎となりました。

欧米におけるテクニカル分析は、1900年代初頭のアメリカで発展しました。
著名な投資家のチャールズ・ダウが発表した「ダウ理論」が現代のテクニカル分析の基礎となっています。
ダウ理論では、市場は一定のサイクルやトレンドに従って動くと考えられ、これをもとに市場の転換点を予測することができるとされました。

その後さまざまな研究者がテクニカル分析におけるチャートパターンや指標を研究し、技術的な分析手法を体系化しました。
より高度で複雑なテクニカル指標(例: 移動平均、RSI、ボリンジャーバンドなど)が導入されてきたという歴史があります。

ファンダメンタル分析とは

ファンダメンタル分析は、企業の財務諸表や経済データをもとに、企業本来の価値を評価し、その価値と市場価格の差異を利用する長期的な投資手法です。

ベンジャミン・グレアムが発表した「証券分析(Security Analysis)」や「賢明なる投資家(The Intelligent Investor)」などの著作で、ファンダメンタル分析の基本原則を提唱するなど19世紀後半から20世紀初頭にかけて確立され、企業の財務状況や経済環境を基に長期的な投資判断を行う手法として発展してきました。
ファンダメンタル分析はテクニカル分析よりも新しい分析方法です。

グレアムの手法は、株価が本来の企業価値に比べて過小評価されている時に買い、過大評価されている時に売るという「バリュー投資」の原則を軸にしています。

グレアムの教え子であるウォーレン・バフェットがこのアプローチを受け継ぎ、ファンダメンタル分析を駆使して投資の成功を収めたことで、ファンダメンタル分析はさらに注目を集めるようになりました。バフェットのように、企業の成長力や経営陣の質に注目して長期的に株を保有する「長期投資家」にとって、ファンダメンタル分析は非常に有効な手法とされています。

メリット・デメリット

早速、それぞれのメリット・デメリットをまとめました。

分析手法メリットデメリットこんな人におすすめ
テクニカル分析短期的なトレンドを把握しやすい
– チャートや指標を用いて直感的に判断できる
即効性があり、売買タイミングを見つけやすい
– 長期的な企業の価値を無視する
短期的なノイズに惑わされる可能性がある
– 市場の感情に左右されることが多い
短期・中期トレーダー
デイトレーダーやスイングトレーダー
– 瞬時の判断で売買を行いたい人
ファンダメンタル分析長期的な投資に有効
– 企業の本質的な価値に基づいて判断できる
– 経済データや業界の動向を考慮した堅実な判断ができる
– 財務データの分析には時間と専門知識が必要
– 短期的な価格変動に対応しにくい
– 市場の勢いを逃すことがある
長期投資家
– 企業の価値や成長を重視する人
– 割安株を見つけたい人
結局どちらが良いのか?

テクニカル分析は、短期的なトレードに向いており、日々の価格変動や市場の心理を利用して利益を狙いたい人に最適です。デイトレーダーやスイングトレーダーなど、短期的な動きに敏感な投資家が好む手法です。

ファンダメンタル分析は、長期的な投資を目指す人に向いており、企業の健全性や成長を重視して投資を行う場合に役立ちます。ウォーレン・バフェットのような長期投資家や、バリュー投資に興味のある人に適しています。

どちらが優れているなどは決めることができません。
しかし、タイミングを見て手法を変えることは可能です。

使い分けのポイント

私は両方を併用して投資判断を行っています。
日常的にはファンダメンタル分析で企業を選び、売買のときはテクニカル分析で適切な買いタイミングや売りタイミングを見つける、そういったタイミングによって手法を切り替えています。

そのため、その時々によって必要な情報や即時性が異なります。
ファンダメンタル分析では四季報やバフェットコードなど、分析がまとまっているサイトを見ますし、
テクニカル分析ではチャートや板を見て判断しています。

まとめ比較表

それでは最後に、それぞれについての情報をまとめました。

テクニカル分析ファンダメンタル分析
分析対象過去のチャート、取引量、トレンド、パターン財務諸表(B/S、P/L)、企業業績、業界動向
投資の時間軸短期・中期長期
使用するツールや指標チャート(ローソク足、移動平均線など)、RSI、ボリンジャーバンド、MACD、サポート/レジスタンスラインPER(株価収益率)、PBR(株価純資産倍率)、ROE(自己資本利益率)、配当利回り、経済指標など
主なアプローチ市場のトレンドやパターンを見つけて売買タイミングを判断。企業価値と株価を比較して割安・割高を判断。財務健全性、成長性、経済環境を重視。
市場感情との関係市場参加者の動向に基づいてトレンドを予測する市場の一時的な感情に惑わされず、企業の本質的な価値に基づいた投資を行う。
必要なスキル瞬時の意思決定力経済動向や業界の知識、企業分析のスキル
取引頻度高頻度の売買が多い。特にデイトレードやスイングトレードで頻繁に取引を行う。取引頻度は低め。長期的な視点で株式を保有するため、頻繁に売買を行わない
主なリスク短期的なノイズや市場の変動に惑わされやすく、感情的なトレードを行ってしまうリスクがある。財務データが予測と異なった場合や、企業の成長性が低下した場合、大きな損失を被るリスクがある。
おわりに

テクニカル分析とファンダメンタル分析は、それぞれ異なるアプローチで市場を評価しています。
自分の投資目標、リスク許容度、投資期間に基づいて、どちらか一方、または両方を使いこなすことが成功への鍵となります。

自分を知ること
求めすぎないこと
手の届く範囲のことを大切にすること

将来の資産形成のために、今最善と思う選択を目指しましょう!

それではまた次回/

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